私はこれまで相続に関する多くのご相談を受けてきました。

税理士として、どうすれば税金を抑えられるか、財産をどう分けるとよいか、

という視点からお客様に助言をして参りました。

 

ご相談を受ける中で、いつも思うのです。

両親が亡くなる時、何を思い、何を感じるだろう、と。

悲しい、寂しい、こんな感情が少なからず湧いてくるのだろうと思います。

このようなことから

「相続の本質とはなにか?」と自分に問うようになりました。

 

「その人の想いを伝え、それを受け継いでもらうこと(受け継ぐこと)」

これが相続の本質だと考えています。

ここでいう想いには、

「何を大切に生きてきたのか?」

「家族にどんな想いを持っているのか?」

「これから何を大切に生きて欲しいか?」

家族とともに幸せになるために生きた、その人生そのものだと考えています。

 

最近では、よく「争族」という言葉が使われます。

この言葉は、相続をめぐって争う親族のことをいいます。

これはなぜ起こるのでしょうか。

財産を法定相続分どおりに分けられないからでしょうか。

遺言を残していないからでしょうか。

ここに問題の本質はなく、その人の想いを伝えられていないからだと考えています。

 

人間に与えられた時間は有限です。

最後の瞬間にどのような想いで人生を終えるかは、

「何を受け継いでもらったか」にかかっていると感じます。

想いを伝える、想いを受け継ぐ機会は普段はないと思いますが、

その機会がまさに相続なのではないでしょうか。

 

ダイエパートナーズは、このような想いを大切に、

相続にお悩みのお客様の支援をしていきます。

 

 

代表 / 税理士 辻本雅俊